竹筆のつくり方 初歩編 9

 細くて丸い竹を材料にして初歩の竹筆つくり       


 竹筆作家の三代目が教える細い竹を使った竹筆作りの講座です。

 筆者は、この細くて丸い竹で作った筆を細丸竹筆と呼びます。

 あなたも、細丸竹筆の作り方を覚えて作って見ましょう。





竹筆の制作工程11






材料をたたく工程



 材料をたたくと言っても筆の部分をいきなりタタキはじめたのでは良い筆は作れません。

割れる範囲で繊維を分ける 筆の部分をたたく工程  その1 
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筆先をたたく

筆先はすでに割れていますね。

割れた(繊維が分かれた)部分をたたくので満遍なくたたきます。

この時、上の方まで一気にたたきたいのを我慢してください。



筆先のわずかな部分だけをたたいて、まず繊維を細かくしてください。



金づちでたたいて繊維が切れるような竹では竹筆にはなりません。

これは繊維が弱い竹や、若すぎる場合に起こります。

また、硬い竹や、虫が入った竹などは、このように繊維が切れます。
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関連一言ポイント

ここでは筆先が細かく分かれるまでは上に進みません。

満べんなく筆の先端の部分だけをたたいてください。




筆の部分をたたく  その2 
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気持ちだけわずか上をたたきます。

この時から、筆を回しながらたたく事を覚えてください。

これは太い竹筆を作る時にも役に立つ技術です。

この練習は、たたき作業の基本となります。



強くたたいても繊維が切れないと、力を入れてはいけません。

優しく金づちを竹に当てるつもりで切れよく打ち続けてください。




関連一言ポイント

焦らずコツコツと軽くたたく、回数で柔らかくしていく。

これは、仕上げ時点でも、とても必要なたたき方となります。




筆の部分をたたく   その3 
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ここでは、まだ金づちの幅より狭い筆先を叩くことが肝心なことです。

これは急いでたたくクセをつけないためです。


そして、筆元に向かって割れを入れないために必要なたたき方です。

たたきの技術は筆の出来を左右させます。



関連一言ポイント

時々、筆先を広げるようにして、われの様子や、分かれている繊維を確認します。

分かれていない繊維の部分、特に筆の先端先部分は丁寧にたたきましょう。



筆の部分をたたく  その4 
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金づち幅の半分くらいたたく位置を上にズラシます。

同じ様に竹を回しながら、横をたたいて行きます。

繊維が満べなくたたけたら次に入ります。

やや筆を立て、全体を満ぺんなくたたきます。

この時、軽く筆を起して筆先を押し当てます。

そして割れの深さや、全体のバランスがあっているか確認します。

一回点させて、同じような硬さにたたけていることを確認してください。

これを練習時にやっておくことで、優しくチェックするクセをつけます。

筆先が折れたら、竹筆は終わりです。



関連一言ポイント

割れを少なくするために筆を回しながら、横をたたく次の方法を覚えてください。



筆の部分を横タタキする 横はじをたたく
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これからの作業は横タタキをして行きます。

これから全体をたたくのは、筆先部分の柔らかさを求める時です。

また、硬さの調整で軽く全体をたたく以外はすべて横タタキをします。


これは太い竹筆の制作にも必要な技術となります。

細い竹の横をたたくのは至難の業です。

焦らずコツコツと作業する習慣をつけてください。



関連一言ポイント

上の方まで割れそうなら、無理な角度で金づちを打ちつけていると言えます。

割り込みが深い場合にも、深い割れが起りやすくなります。
細い竹ではお好ません。



同じ要領で徐々に上に向かってたたく
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上に行くほど、たたく力は軽くして行きます。

全体を同じようにたたくと、市販の筆のノリを取り切った状態と同じになります。

竹筆の筆の部分は硬い程度のほうが良いでしょう。

もっと上まで繊維を分けたい場合は

金づちで空打ちして表面を柔らかくします。

これも強く打つこともしますが、あまり力を入れずに空中で打ちます。

表面に水が浮くような感じになったら次の繊維分けに入ります。
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関連一言ポイント

上に行くのを、急ぐほど竹筆の根元が上に割れ込むことになります。

一回、一回を大切に、丁寧に行う事で良い竹筆を作る事が出来ます。

漢打ちに慣れておくことで、太い竹にも対応できるようになります。




全体のつくりを考えながら簡単な調整
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横をたたくことで繊維を分けて生きます。

腰を柔らかにする調整は乾いてからでも可能です。

ここでは、全体のバランスを合わせる程度に軽くたたきます。



関連一言ポイント

タタキ作業も後半になると調整のつもりで軽くたたくと良い。




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筆部分を斜めに軽く押し付け広げて、

筆元の一部に大きな割れが入らないことを確かめる。

割れが入る場合は筆全体が柔らかくなっても仕方ないので

割れが入らないように、割れが無い全体を均一にたたき、

割れが入らないことを確認する。



関連一言ポイント

この時点ではおよその修正で、完全に修正する必要はありません。




タタキ過ぎて繊維が切れてしまった筆は使えません 繊維が弱い竹筆の材料
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柔らかい、弱いと言う原因は若い少し早く切ってしまったもの



害虫などが入って繊維が形成されていない竹筆の材料といえます。



硬すぎる古い竹も繊維が切れやすい。


繊維が切れる竹は竹筆に不向きな材料と言えます。
硬くても、柔らかくても、繊維が多く、切れない


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良質の竹を見つけましょう。


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関連一言ポイント

経験により柔らかい竹、繊維の壊れやすいなどを早く見つけられるようになります。

早めに見つけることで無駄な作業時間のロスを減らせます。




上に向けて比べて見ると繊維が多い竹がわかります 市販の筆のように筆をおろした状態にする時は
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筆を扇のように広げて細かく繊維を広げながらたたくと良い。


この時の筆の柔らかさが完成して乾燥した後の

使用時の柔らかさとなります。

乾燥させて硬いと感じても使用時には、この時点の柔らかさ

となります。
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関連一言ポイント

竹筆の筆の部分の完全な修正は乾燥途中でも可能です。

また、微調整は乾燥後に繰り返し行うこともできます。




繊維の多さとたたき作業 最初は繊維を分けてみて初めて繊維の
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左右の多さがわかると思います。

右は細い竹ですが、繊維が詰まっていますね。

左は繊維が少なく良い筆にはなりません。

左をいくらたたいても繊維は増えず腰の折れた筆となり

使用はできにくい。



繊維が多くて筆をおろした状態の竹筆にはなりません。



関連一言ポイント

最初の内は無駄と思われることにも時間をかけるのが

良い筆を作る近道かもしれません。



タタキ作業工程は一回目から乾燥にしたがって何度も繰り返します。

この工程を丁寧に繰り返すことで、あなたにも作品は作れます。




竹筆の作り方初歩 材料の理解
竹筆の材料となる竹の見分け方
 細くて丸い竹
 竹筆に適さない竹1 古い竹
 竹筆に適さない竹2 軸が汚れた竹
 竹筆に適さない竹3 曲がった竹
 竹筆に適さない竹4 虫の入った竹
 竹筆に適さない竹5 柔らかい竹
 竹筆に適した竹 1 新しい竹
 竹筆に適した竹 2 繊維肉の厚み
 


竹筆の材料の準備
 竹の切り方
 根元で切る
 筆先の理解

竹筆の制作工程 1
 古い皮を取る
竹筆の制作工程2
 筆先の位置を決める
竹筆の制作工程3
 全体のサイズを決める
竹筆の制作工程4
 筆のサイズに切る
竹筆の制作工程5
 新芽の処理



竹筆の制作工程6
 筆となる表面の処理 



竹筆の制作工程 7   
 1 筆部分の割り込みを入れる 1



竹筆の制作工程 8  
 筆部分の割り込みを入れる 2 
 

竹筆の材料の準備
 竹の油抜



竹筆の制作工程 9 
 油抜きの後の汚れ取りき



柔らかな筆の繊維の竹
竹筆の制作工程10 修正処理 1  
作業準備 いよいよ繊維分けの前に 



竹の繊維を分けて筆にする
竹筆の制作工程11 たたき作業     このページ 




竹筆の制作工程12  乾燥工程




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